望みをつなぐラガ
アダム・ラガ(SPA/ガスガス)は7/6のチェコGPで今シーズン3勝目を挙げ、チャンピオンシップへの望みを繋げました。ライバルのトニー・ボウ(SPA/レプソル・モンテッサHRC)は2位。藤波貴久(JPN/レプソル・モンテッサHRC)は3位となりました。
会場となったのは昨年と同じクラモリン。プラハの南130キロに位置する小さな村です。昨年からの連続の開催となり、セクションもまた昨年と似たようなものを備えていました。
第1ラップこのラップで最も強く見えたのはボウでした。前半はラガも負けじとクリーンを重ねて減点を抑えて接戦でしたが、しかながら第7と第8の連続の5点が効きました。ボウはここを両方とも3点で切り抜けることによってアドバンテージを得ました。ボウは3点のリードをもって前半を折り返しました。ボウは減点10。ラガは減点13。
いつもならばそこに混ざろうとするのが藤波貴久。しかし、前半に藤波を上回り3位につけていたのはアルベルト・カベスタニー(SPA/シェルコ)でした。カベスタニーは減点13でした。ラガと同点ですが、1ラップ目のタイムチェックでTPが1加算されて3位。藤波は減点18と水を開けられました。
第2ラップ今シーズンのラガのパターン。第2ラップでのバックアップへのトライが始まります。勝利に向けては、1ラップで見せたボウの高い設定基準をも上回ることが必要です。それは非常にタフで困難に思えます。しかしながら彼は第2ラップを7点という印象的な減点数で合計20点で試合を纏め上げました。一方のボウは第2ラップに減点18。合計の減点数で28点となりました。8点ラガがリードして優勝です。
3位争い一方の藤波とカベスタニーの3位争い。人気の高いジャパンライダーが優勢でした。第2ラップの藤波は減点数こそ1ラップ目よりも減らすことはできませんでしたが21点。カベスタニーは28点と大きく崩れました。藤波は3位を獲得します。
チャンピオンシップボウは今ラガに対して12ポイントのリードをしています。残り3戦ということを考えるとボウのタイトル獲得は濃厚になっていますが、まだ何が起こるかはわかりません。藤波は単独で3位の位置をキープしています。
ジュニアクラスフレンチライダーのトップ争いが展開されました。
ギヨーム・ラニエル(FRA/ガスガス)は優勝とともに今シーズンのベストリザルトを記録しました。ポイントリーダーの
ロリス・グビアン(FRA/シェルコ)は、ラニエルに対してわずか減点1の差で敗れました。
マッテオ・グラッタローラ(ITA/シェルコ)が、前の週のイタリア大会に続く2連続となる3位で残りの表彰台の位置を占めました。
グビアンは今ポイントリードを11ポイント差まで拡げました。膝の故障によって苦しい
アレックス・ウィッグ(GBR/HM FUTUREモンテッサ)はこの日6位となり、ランキング2位の位置は保っています。
ユースクラスアレクサンドル・フェレール(FRA/シェルコ)が優勝でさらに今年最高のリザルトを更新しました。減点8の差で
アドリアン・パストリザ(SPA/ガスガス)が2位。シーズン初期を強くリードしていた
ジャック・チャロナー(GBR/ベータ)は3位と、ここ最近はよい成績を残せていません。しかしながら、ランキング2位の
フランセスク・モレ(SPA/ガスガス)も今回6位と奮わずで、チャロナーは余裕のある30ポイントのリードを保っています。
次のWCTは8/31のウッデヴァルラ(スウェーデン)。それまでしばしのサマーブレークに入ります。
World Championship Results
1. Adam Raga - 20
2. Toni Bou - 28
3. Takahisa Fujinami - 39
4. Albert Cabestany - 42
5. Jeroni Fajardo - 49
6. Marc Freixa - 50
7. Dougie Lampkin - 66
8. Michael Brown - 86
9. James Dabill - 90
10. Daniel Oliveras - 98
11. Daniele Maurino - 115
12. Francesco Iolitta - 127
13. Martin Kroustek - 145
Junior Championship Results
1. Guillaume Laniel - 27
2. Loris Gubian - 28
3. Matteo Grattarola - 33
4. Alfredo Gomez - 34
5. Sam Haslam - 42
6. Alexz Wigg - 46
7. Ross Danby - 64
8. Emil Gyllenhammar - 66
9. Jochen Schafer - 70
10. Laia Sanz - 81
11. Christian Kregeloh - 82
12. David Millan - 84
13. Ivan Peydro - 99
14. Jan Junklewitz - 100
15. Martin Hemmer - 111
Youth Championship Results
1. Alexandre Ferrer - 19
2. Adrian Pastoriza - 27
3. Jack Challoner - 29
4. Pau Botella - 30
5. Luca Cotone - 40
6. Francesc Moret - 44
7. Benoit Dagnicourt - 47
8. Maxime Warenghien - 48
9. Pere Borellas - 56
10. Jonathan Richardson - 58
11. Jake Whitaker - 59
12. Francesc Ciurana - 65
13. Marc Horrach - 70
14. Simone Staltari - 74
15. Jonathan Walker - 78
以下ワールドクラスのセクション減点表を見て
緊張のライバルバトルアダム・ラガとトニー・ボウは第1ラップ前半から緊張した戦いをしていきます。第6まででラガは1点のみ。ボウは2点。そして第7。ここは極めて難易度が高いと見えます。ここでボウが3点で抜け。対するラガは5点を取ったことでボウがトップに浮上します。次の第8も難しいようで、ここでもラガは5点。ボウは3点。さらにボウはリードします。そこからはお互い同じ減点数でした。よって1ラップ目で差をつけたのは難易度の高そうな7と8の勝負でした。1ラップ目のボウは10点。ラガは13点。
藤波は・・・藤波は序盤から躓いてしまいました。第3での5点。ここは他のライダーは5点を取っていません。ここで何があったのか詳細を知りたいところ。その後の7と8の5は仕方ないかもしれません。そこからは減点はほとんど取っていません。1ラップ目はカベスタニーに先行されて4位でした。カベスタニー13点。藤波は18点。
第2ラップ異変。ボウは第2で5点を取ってしまいます。これでラガにトップを譲り渡すことになりました。リードをしたラガはますます冴え渡ってきました。第6までクリーンを連発しました。第7も2点で抜けるほど。第8は5点を取りますが。それ以後はすべてクリーンでまとめました。そして2ラップ目にベストラップスコアの7。合計で20点(tp無し)。優勝です。
トップで折り返したボウですが、第2の5点でリードされるとやや劣勢傾向になります。精神的にはどうか。1ラップ目に3で抜けた第7では5点。第8は2としたものの、1ラップ目でクリーンしている第11で5点…。第2と第11の5点が痛いものになりました。2ラップ目の減点は18。合計で28点8(tp無し)。今回はラガに完敗。
藤波は今回も3位藤波は第2ラップも第3で5点を取ってしまいました。続く第4も5点。なかなか2ラップ目に減点を小さくしていくことができません。ようやくラップ中盤からリズムが好転したように見られます。第9からはずっとクリーンでまとめました。カベスタニーが減点を増やしていったこともあり、3位の表彰台は確保できました。
全体としてイージーで、あるセクショングループだけ極端に難易度が高いのかなと思いました。こういったものは会場の環境や主催の設営手腕なんだと思いますけども。まずその難しいセクション以外でミスをしないことが勝利へ辿り着くために必要になってくると思います。
今回最もそういう部分で落とさないかった、クリーンを重ねたライダーはラガだったと思います。クリーン数は最大の24。
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