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2008年03月30日 ()
剛の者のために用意されたハードエンデューロ:WEC公式
DAY1メモ
MX247リリースまとめ

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(表彰台が欲しかったベロメッティ)
寒いスウェーデンから一転して南のポルトガルへ。それは穏やかな気候でライダーたちを歓迎します。しかしながら、大会前のここ一週間ばかり続いたぐずついた天気は、この地方を湿らせていました。そのため、この日のライダーたちは、極めて滑りやすいタフなコースに立ち向かわなければなりませんでした。起伏の激しい丘陵を走り、ロックを抜けていくコース。走破に長けたWECの走り屋たちをも疲れさせるに十分なものでした。この日最も巧みにこのコースに対抗し、テストを速く駆け抜けたコンテンダーは、E1ではシーモネ・アルベルゴーニ(イタリア/UFOヤマハ。E2ではジョニー・オベール(フランス/UFOヤマハ)。E3ではサムリ・アロ(フィンランド/KTMファリオリ)。そしてEJではマーク・ブルジョア(フランス/ハスクバーナCH)でした。

例によって適当にプラスしながら。寝ぼけてポーランドとかタイトル打ち込んでるし⊂⌒~⊃。Д。)⊃

(E1クラス)
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(エクストリームテストのアルベルゴーニ)
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(エクストリームテストのミカ・アオラ)
シモーネ・アルベルゴーニミカ・アオラ(フィンランド/HMホンダ)の間で争われた戦い。彼らは最初のラップから最後のテストが終わるまで、延々戦い続けてきました。最終的には2.53秒の差しかありませんでした。実はアルベルゴーニは、第1ラップ中のテストで転倒もしていました。最初優位にレースを進めていましたが、それによってタイムをロスし、拡げた差を縮められています。レースは最後までどうなるかわからない展開を見せました。

シモーネ・アルベルゴーニ談
「ほんとに私にとってすごく素晴らしいシーズンのスタートです。スウェーデンで2位と3位になりました。今日勝ちましたが、実は2回も転倒していたんです。でも、なんとかロスを取り戻すことができました。私はこれからもこの調子が続くといいなと思っています。今日はまず最初のテストでいいリズムを取ろうとしました。うまくいきましたよ。マシンについては、ヤマハに乗り換えて2シーズン目ですし、もう慣れについては問題ありません。チームは素晴らしい仕事をしてくれますしね。私はチャンピオンを勝ち取りたいと思っています。」

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(セルバンテスの爆発は?)
その他ではイヴァン・セルバンテス(スペイン/KTMファリオリ)が追い上げて3位表彰台を獲得。4位にはイエロ・レメス(フィンランド/KTM)。

心配されるのがバルトス・オブルッキ(ポーランド/ハスクバーナCH)で、彼はスウェーデンで負った右手親指の靭帯損傷を抱えたまま参加しました。しかし痛みが酷く、転倒も喫してしまいました。そのためレースを諦めることにしました。彼は母国ポーランドGPのために次のスペインは回避し、1ヶ月を治療と回復に充てるべきでしょう。

(E2クラス)
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(メオ。最初のテスト結果から期待を持ったのですが)
ポルトガルDAY1のレースは、ハスクバーナCHチームにつらい思い出を残したでしょう。オブルッキのリタイアの後、アントワン・メオ(フランス)とアーロン・ベルナルデス(スペイン)の両名は、メカニカルトラブルでレースを諦めざるをえませんでした。
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(強かったオベール)
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(フィンランドの人食い鬼と恐れられる!?サルミネン)
レースのメインステージでは、ジョニー・オベール(フランス/UFOヤマハ)とユハ・サルミネン(フィンランド/KTMファリオリ)という、今シーズンのタイトル争いの本命同士のデュエルが演じられました。この荘厳な戦いは、エンデューロの歴史の1ページとして語り継がれることになるでしょう。最終テスト前に僅差まで迫ったオベールは、最終テストで「フィンランドに棲むオーガ(人食い鬼)」サルミネンを上回り、トータルタイムで逆転して優勝をもぎ取りました。その差は1秒もありませんでした。
以前読んだフランスサイトのオベールのインタビューで、彼はサルミネンのことを「フィンランドに棲むオーガ(人食い鬼)」と称していました。それほどまでに勝利を根こそぎ奪っていく恐ろしい敵。

ジョニー・オベール談
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(最後のエクストリームで逆転するとは予想しなかった)
「本当にハッピーだね。サルミネンを倒すチャンスなんてそうそうあるもんじゃない。私はほんとに彼にプレッシャーをかけていくために戦っていたんだ。レースの終わりの方で、彼がフロントサスに問題を抱えていることは知ってた。だから最後のエクストリームテストで勝ちを狙いに行くことができたんだ。この結果はほんとに嬉しい。実際のところはあまりリスクを負うようなことはしていないよ。チームのしっかりとした後押しを受けて頑張れば、たとえ簡単でないにしてもサルミネンを負かすことは可能さ。」
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それまでオベールはエクストリームテストで差をつけられていました。最後のテストはそのエクストリーム。サルミネンまでの差はわずかしかないところまで迫っていましたが、これまでの経過から「もうこれでサルミネンの勝利」は堅いと思いました。しかし、トラブルを抱えていたんですね。そしてオベールもベストを尽くしました。それまでのタイムを大幅に上回り、総合でも最速のタイムで最終テストを走り終えました。
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3位表彰台を獲得したのはフサベルの若き星ヨアキム・ユングレンでした。前半は心配されるスタート。しかながら彼は堅実に走り続けました。モッシーニやベロメッティが大きなミスをしたのに対して、彼は大きな浮き沈みはありませんでした。最後はベロメッティとの戦いを勝ち抜きました。

(E3クラス)
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(余裕と思っていたら、実は転倒も喫していたという)
優勝したのはサムリ・アロ(フィンランド/KTMファリオリ)。しかし、彼は1ラップ目のテストで2回も転倒していました(テスト1〜3の順位を参照)。ですが彼の心はそんなことでは折れませんでした。ライバルに遅れたハンディを彼は着々と挽回。そして勝利に結び付けていきました。

現在暫定75ポイントでランクトップのサムリ・アロ談
「朝から午前中は私には難しいものだった。それから私は第2テストでクラッシュしてしまったんだ。もし、明日雨が降ればもっと厳しくなるだろう。天気予報ではポルトガル北部の降水確率は60%・・・。」

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(ナムボータン勝てる!と思ったのに…)
対してクリストフ・ナムボータン(フランス/ガスガス)は、アロとは正反対の道を辿りました。彼はレース半ばまでトップにありました。しかしクロステストでの転倒で40秒をロスして沈みました。
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2位に入ったのはマルコ・タルカラ。彼は堅実でした。

現在暫定66ポイントのマルコ・タルカラ談
「今日はとてもよかったよ。だけどアロが速すぎたよ。それにコースはほんとに難しかった。明日雨が降ればもっと大変だね。マッドホールがあるかも。」

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(3位にはドイツのケーア)
面白かったのは3位争いでした。スウェーデンの時もそうでしたが。最終テストにドラマがありました。ギヨームやメリマンは崩れ、そしてマーカス・ケーア(ドイツ/ドイツKTM)が驚きの表彰台を獲得しました。

(EJクラス)
点火系のトラブルで、ミルコ・グリティ(イタリア/ベータ)は良い結果を得る機会を逃しました。テストでは速かったものの、トーマス・オルドラティ(イタリア/KTM)はコースで3分ものタイムペナルティを受けてしまい7位と沈みました。優勝したのは、彼のライバルであるマーク・ブルジョア(フランス/ハスクバーナCH)でした。オリオル・メナ(スペイン/KTM)が2位に入り、高ポイントを得ました。

BMWエクストリームテスト・アワード
ユハさまが獲得。

E1クラス
1.#02シモーネ・アルベルゴーニ(イタリア/UFOヤマハ) 50.11.12
2.#20ミカ・アオラ(フィンランド/HMホンダ) 50.13.65 +2.53sec
3.#25イヴァン・セルバンテス(スペイン/KTMファリオリ) 50.22.92 +11.80sec
4.#27イエロ・レメス(フィンランド/フィンランドKTM) 50.56.46
5.#07マウリツィオ・ミケルツ(イタリア/UFOヤマハ) 51.07.91
6.#03マーク・ジャーマン(フランス/フランスヤマハ) 51.15.24
7.#04クリストバル・ゲレーロ(スペイン/UFOヤマハ) 51.25.55
8.#34トム・セイガー(イギリス/KTMファリオリ) 52.24.94
9.#17ダリル・ボルター(イギリス/ハスクバーナMPS) 52.30.13
10#08マイク・ハルトマン(ドイツ/ドイツKTM) 52.43.00
最後まで緊迫した戦いはエンデューロとクロスで優位に戦いを進めたアルベルゴーニのものに。序盤出遅れたセルバンテスは、後半に向けて尻上がりに調子を上げて表彰台を獲得。イエロ・レメスは後半低下してしまいました。ジャーマンはイマイチ。セイガーはエクストリーム以外でもう少し頑張りが必要でしょう。
バルトス・オブルッキ(ポーランド/ハスクバーナCH)はテスト3のエクストリームでリタイアしています。やはりきつかったかも。ダミアン・ミケルとダニエレ・テリーニのKSTスズキも両方リタイア。

E2クラス
1.#03ジョニー・オベール(フランス/UFOヤマハ) 49.13.71
2.#19ユハ・サルミネン(フィンランド/KTMファリオリ) 49.14.30 +0.59sec
3.#69ヨアキム・ユングレン(スウェーデン/フサベル) 51.18.58 +2.04.87
4.#99アレッサンドロ・ベロメッティ(イタリア/KTMファリオリ) 51.20.26
5.#21ファビオ・モッシーニ(イタリア/HMホンダ) 51.51.68
6.#11ニコラス・パガノン(フランス/アプリリア) 52.07.71
7.#07ファブリツィオ・ディニ(イタリア/UFOヤマハ) 52.08.31
8.#12ロドリグ・タン(フランス/TM) 52.12.27
9.#12ヤーリ・マッティラ(フィンランド/HMホンダ) 52.13.81
10#ニコラス・デパロア(フランス/ガスガス) 52.36.47
これも緊迫したトップ2の争いでした。エンデューロやクロスではオベールも対抗するものの、エクストリームテストではサルミネンが有利と見られました。最終ラップに入っても両者に差はほとんど見られず、おそらく最終のエクストリームテストでサルミネンが引き離すものと予想しました。しかし、その予想は覆りました。最後の勝負にオベールは全体でも最速のタイムでサルミネンを上回り、0.59秒差という極少の差で勝利しました。なんというハイレベル。そして注目すべきはユングレン。決して良くない状況からの盛り返しで表彰台を獲得しました。やはりこの3人がタイトル争いをしそうです。
アントワン・メオ(フランス/ハスクバーナCH)はメカニカルトラブルでリタイア。同じチームのアーロン・ベルナルデスもTC3でリタイア。
BMWのシモ・キルシは最終テストでリタイアを喫しています。フレディー・ブランク(フランス/KSTスズキ)はテスト3でリタイア。

E3クラス
1.#99サムリ・アロ(フィンランド/KTMファリオリ) 50.55.42
2.#02マルコ・タルカラ(フィンランド/KTMファリオリ) 51.06.96 +11.54sec
3.#08マーカス・ケーア(ドイツ/ドイツKTM) 51.19.94
4.#19クリストフ・ナムボータン(フランス/ガスガス) 51.25.46
5.#22ファビアン・プラネ(フランス/フランスKTM) 51.28.46
6.#03セバスチャン・ギヨーム(フランス/ハスクバーナCH) 51.40.74
7.#04ビヨン・カールソン(スウェーデン/フサベル) 51.52.62
8.#24ステファン・メリマン(オーストラリア/アプリリア) 52.06.37
9.#81シャピ・ガリンドー(スペイン/スペインKTM) 52.13.72
10#55アントワン・ルテリエ(フランス/アプリリア) 52.16.88
11#05アレッサンドロ・ボッツーリ(イタリア/HMホンダ) 52.23.42
荒れたレースのように見えましたが、結局は本命が勝つ。当初はメリマンやナムボータンの勝利を予感させましたが、ミスで脱落していきました。その後本命のアロとタルカラが上位になり、そして後半にアロが横綱のごとき相撲。最終テストでは少々タイムをロスしましたが、余裕をもって勝利。最後に表彰台の争いがありました。ギヨームとメリマンは大きくタイムをロス。これによってミスの少なかったケーアが表彰台を獲得。ナムボータンはミスを回復して4位という結果に。

BMWのアンダース・エリクソンは、テスト5のところでリタイアしています。ハードなポルトガルでした。どんなトラブルが起こったのか?リリースを待ちたいと思います。


EJクラス
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(将来を期待されるブルジョア)
1.#04マーク・ブルジョア(フランス/ハスクバーナCH) 51:28.17
2.#35オリオル・メナ(スペイン/RFME KTM) 52.33.30 +1.05.13
3.#12オスカー・バレッティ(イタリア/HMホンダ) 53.12.63

トーマス・オルドラティは7位。イギリス勢ではサイモン・ウェイクリーが5位。グレッグ・エヴァンスが6位。アシェリー・ウッドが12位。BMWのバート・メイヤーが10位。リタイアの多いEJ。オルドラティが意外に奮わず。ブルジョアの一人舞台でした。2ストロークのトロフィーもブルジョアです。

60キロメートルのコースは実にタフでした。堅くそして岩がむき出しの激しい路面。高いスピードと走破が要求されました。そしてテスト。エンデューロとクロスの泥は荒れ、エクストリームも過激で厳しいものでした。テストのリザルトデータを見ると、多くのライダーがミスをしていることが分かります。ミスで崩れていく者、盛り返す者、ものともしない者。
DAY2の日曜日の天気予報は雨の確率60%。より不確定な要素が増します。この中でどんなレースが展開されるのか?DAY2はさらに面白いものになるでしょう。
[2008.03.30(Sun) 10:05] WEC世界選手権エンデューロ | Trackback(-) | Comment(-)
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