キング・オブ・スペイン(WECスペイン DAY2)
2008年04月07日 (月)
FIM MAXXIS WEC AMV SPAIN DAY2公式レポートより : WEC公式
ヨアキム・ユングレン公式
Enduro VM Spanien/Sitges Day 2(Photo by Daniel Nyström)
DAY2進行データメモ
公式の正式リザルトスペース(スペイン)
公式チャンピオンシップポイント
マルコさんのシッチェスギャラリー
Martin Pichl氏のギャラリー
もちろん公式リリースだけではなく、適当に増やして書いてます。あくまで、自分のメモということです。
ヨアキム・ユングレン公式
Enduro VM Spanien/Sitges Day 2(Photo by Daniel Nyström)
DAY2進行データメモ
公式の正式リザルトスペース(スペイン)
公式チャンピオンシップポイント
マルコさんのシッチェスギャラリー
Martin Pichl氏のギャラリー
もちろん公式リリースだけではなく、適当に増やして書いてます。あくまで、自分のメモということです。
サマー・ウインドウ

実際のところこの日のシッチェスには雨は無く、心地よい海風がライダーたちを包んだことでしょう。しかし、各クラスの戦いは夏の大気のようにホットで激しいものになりました。最初のスペシャルテストで幕を開け、レースの最後のスペシャルに至るまで、ライバル間のタイム差はごくわずかであり、その戦いは熾烈を極めました。その戦いの舞台のひとつ、シッチェスの中心の浜辺で行われたエクストリームテストは、テレビ局によって生中継されました。その場に詰め掛けた観客も数千人に及びました。彼らはトップライダーたちの走りを見守り、熱い声援を送り、仲間たちとあれやこれやとエンデューロ談義に華を咲かせました。そして誰が勝つのだろう?物語の結末を。
キング・オブ・スペイン
E1クラス。イヴァン・セルバンテス(SPA/KTM)が是が非でも手に入れたかった地元GPでの栄光。その希望を今日再び奪い去ったミカ・アオラ(FIN/HM)。さらにE2クラス。ジョニー・オベール(FRA/YAM)は、勝利を信じる姿勢を継続させて再びサルミネンに勝ちました。E3クラス。サムリ・アロ(FIN/KTM)は誰よりも強く、そして揺るぎませんでした。EJクラス。トーマス・オルドラティ(ITA/KTM)が勝利。彼らは各々のクラスで両日を勝利したことになり、まさにスペイン大会を完全制覇したキングとなりました。
E1クラス

(E1での不安材料はもう払拭されました)
そうそう無いであろう激しいデュエル(決闘)が展開されました。イヴァン・セルバンテス(SPA/KTM)とミカ・アオラ(FIN/HM)は、この日激しいラッシュの応酬をしていました。アオラが攻め立ててれば、セルバンテスも返す刀で応じる。そんな差がほとんど無い緊迫した戦いでした。最終テストの前の時点で、セルバンテスのリードは1.65秒でした。迎えた最終テストはエクストリーム。この2人の間で繰り広げられた長い戦いはここで決着がつきました。アオラはここで2秒以上セルバンテスを上回り、最終的な結果は0.65秒差でアオラの逆転勝利となりました。
イヴァン・セルバンテス談

(ゲンキダシテ)
「それはハードなバトルでした。そして、最終的に小さな差で勝利を逃してしまったことは失望でした。ミカは私よりもより多く、このよう厳しい争いの経験を蓄積してきています。今日の私は本当に彼と対等に渡り合っていたと思います。昨日に続けて今日も勝利は彼の元に行きましたけれど。しかしながら、私は2位を確保できたことに満足をしています。チャンピオンシップのための大事なポイントを挙げることができました。」
という自分を慰める言葉を残すセルバンテスでした。・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ヨチヨチ
その他

(戦いに入り込みたかった)
残った表彰台の一角を争って対決したのは、シモーネ・アルベルゴーニ(ITA/YAM)とイエロ・レメス(FIN/KTM)でした。昨日レメスに3位を奪われたアルベルゴーニでしたが、このDAY2は異なりました。彼はしっかりと3位を確保しました。しかながら、トップ2名の争いのリズムの中には混ざることはできず、アオラに24秒の差をつけられました。
(E1 スペイン終りのランキング)
1.ミカ・アオラ(FIN/HM) 142(4win)
2.シモーネ・アルベルゴーニ(ITA/YAM) 127(1win)
3.イヴァン・セルバンテス(SPA/KTM) 126(1win)
4.イエロ・レメス(FIN/KTM) 112
5.クリストバル・ゲレーロ(SPA/YAM) 84
6.マーク・ジャーマン(FRA/YAM) 80
E2クラス

(真っ向勝負で決着をつけたい)
この日曜日のDAY2、ジョニー・オベール(FRA/YAM)が望んだことは、本当にユハ・サルミネン(FIN/KTM)を真正面から打ち破ったことを証明することでした。昨日はサルミネンがリタイアに終わったため、彼の中には消化不良な部分があったと見る事ができるかもしれません。最初のテストのエクストリームこそサルミネンに先行されましたが、次のクロステストでオベールがリードを取りました。そして、それからのオベールは全くミスすることも揺らぐこともありませんでした。特に効いたのがST3のエンデューロでしょうか。
S.T.3 - ENDURO 1 - 3.90km
1.#03ジョニー・オベール(FRA/YAM) 4.53.19
2.#19ユハ・サルミネン(FIN/KTM) 5.00.19
そして次のST4のエクストリーム2では、優位なはずのサルミネンがオベールにタイム負けしました。ST4を終えた時点で2人の差は、9.63秒にもなっていました。そこからサルミネンは挽回しようとしますが、オベールは応えるようなタイムで近寄らせることを許しませんでした。後半に入るとST8とST9でさらにリードを拡げ、最終のST10のエクストリームではわずかにサルミネンが上回りましたが、もうそれは意味を成しませんでした。最終的なリードは15.76秒に達しました。こうしてオベールはサルミネンを真っ向勝負で打ち破ったのです。
ジョニー・オベール談
「DAY2に勝ててとても嬉しいです。正当な勝利です。1ラップ目のエンデューロとクロスは本当にいい出来でした。それで8〜9秒はユハをリードしました。さらに私はプッシュを続け、最終ラップの最終テストであるエクストリームまでにどうにか16秒以上までリードを拡げました。今日が私のための日であることは分かっていました。情勢は今のところ私にとってよいものです。しかし、私はチャンピオンシップについては考えていません。私はユハが決して諦めないことを知っていますから。」
ユハ・サルミネン談

「それはまさに私とジョニーの非常にタイトな戦いでした。しかし、私は何度か暗転するような事態に見舞われました。そして、いくつかのミスをしました。特にクロステストは非常にダスティーでした。」
その第一歩

(課題はまだまだだけども楽しみな存在)
エンデューロカテゴリーへの転進を遂げたアントワン・メオ(FRA/HVA)が、DAY1での2位、初の表彰台獲得に続いて、DAY2も3位。
登場の時からしてサプライズ(インドアでナイトを破る)でした。開幕戦DAY1では勝利しようかという勢いでした(最終テストでクラッシュ)。そして、彼に適しているであろう南ヨーロッパを舞台とするポルトガルラウンド。ですが、ここからが本当のWECでした。激しいアップダウンの厳しいリエゾンルート。エクストリームテストは過激。モトクロスの一流ライダーであった彼は、クロスやエンデューロでオベールやサルミネンにも匹敵しようかというタイムを出します。しかしながら、まだエクストリームでの差は大きいものでした。また、長い競技時間と走行距離をこなす中で、ミスをしないことを含めての一貫性が求められます。ポルトガルではメカニカルな問題もあり、期待が空回りするかのようで良い結果は得られませんでした。
そして、次のスペイン。たしかに上位2名に対しては損失が増えていきます。1日目はオベールに対して1分20秒ほど離されて2位。DAY2も1分以上離されました。しかしながら、この結果は大きな自信を抱かせるものになったはずです。
ハスクバーナCHリリースより転倒回数
「私はDAY1に多くのクラッシュをしていました。エクストリームでは同じ箇所で2回。クロスでは1回。エンデューロで1回。」
DAY2はDAY1ほどのミスは無かったということです。やはりまだマネージメントの経験が必要ということでしょう。それでも2位と3位を得られて、彼はこの週末の結果に満足しました。
その他

(この人もフレンチクロスメン。ロドリグ・タン)
4位にはロドリグ・タン(FRA/TM)。ベロメッティがミスで沈み、ユングレンなどが低調な中、彼は安定して走り、4位でフィニィッシュしました。5位にはファブリツィオ・ディニ(ITA/YAM)。

(ベロメッティは被った損失が大きすぎた)
6位にアレッサンドロ・ベロメッティ(ITA/KTM)。彼はST4のエクストリーム2で大きな損失をしました。それさえなければ、3位もしくは4位争いをしていたかもしれません。
(E2 スペイン終りのランキング)
1.ジョニー・オベール(FRA/YAM) 139
2.ユハ・サルミネン(FIN/KTM) 114
3.ヨアキム・ユングレン(SWE/HSB) 99
4.アレッサンドロ・ベロメッティ(ITA/KTM) 99
5.バルテリ・サロネン(FIN/HSB) 93
6.ロドリグ・タン(FRA/TM) 81
7.ファブリツィオ・ディニ(ITA/YAM) 81
8.アントワン・メオ(FRA/HVA) 73
E3クラス

(風林火山)
DAY1に引き続き、サムリ・アロ(FIN/KTM)がDAY2のレースも支配しました。まさにCOOL!!完勝です。今のところ彼に土をつけたライダーといえば、クリストフ・ナムボータン(FRA/GAS)だけなのですから。このDAY2でアロは、2位のナムボータンに対して10.17秒の差をつけました。この日早期にトップに立つと、そのままその位置を保ちました。タルカラやナムボータンの浮き沈みの中、彼だけは大きく揺れることはありませんでした。ナムボータンは当初はトップだったのですがST4のエクストリーム2で大きく損失計上。

(穴が無くなれば十分対等に戦えるはず)

(復活の兆し)
一方、マルコ・タルカラ(FIN/KTM)のこの日は、復活といっていいなかなか素晴らしいものでした。アロをしっかりとマークして、小さい差を保って追っていました。ST7までは・・・。彼はST8のクロステスト3の犠牲者でした。ここで大きなロスをした彼は、勝利のチャンスを逃すだけでなく、ナムボータンにも抜かれてしまいました。しかし、表彰台は確保することができました。
タルカラの不運について
KTMリリースによると、チェックポイントにあるタイムキーパーのケーブルがホイールに絡んでしまったとのこと。それを外すために10分の時間を費やしました。それは彼のコンセントレーションを乱したかもしれません。
メリマンの活躍

見ていて特に面白かったのは、4位になったステファン・メリマン(AUS/APR)の活躍でしょうか。エクストリームテストでの彼は、下の軽量カテゴリーマシンのトップ勢と互角のタイムを出していました。もはや「誰もヤツを止められない」状態。それ以外の場所でも度々良いパフォーマンスを見せたメリマンは、3位のタルカラを脅かすほどでした。エクストリームに適した軽量な2ストローク300でもなく、4ストロークシングルでもなく、あのVツインアプリリアですからね。凄いとしか⊂⌒~⊃。Д。)⊃
ステファン・メリマン談
「今日のエクストリームは私にとって良かったです。私は何度かかなり楽しい時間を得ることができました。しかし、それは私的には珍しいことでした。なぜなら、このマシンでのサンド経験がまだ無かったのです。1日目はまぁあれがウォームアップだったと言っておきましょう。それで2日目の速さに繋がりました。このDAY2はいい日でした。」
(E3 スペイン終りのランキング)
1.サムリ・アロ(FIN/KTM) 147
2.マルコ・タルカラ(FIN/KTM) 120
3.クリストフ・ナムボータン(FRA/GAS) 117
4.セバスチャン・ギヨーム(FRA/HVA) 96
5.ビヨン・カールソン(SWE/HSB) 94
6.マーカス・ケーア(GER/KTM) 91
7.ステファン・メリマン(AUS/APR) 79
8.シャピ・ガリンドー(SPA/KTM) 72
9.アンダース・エリクソン(SWE/BMW) 65
EJクラス

(トーマス・オルドラティ)
ジュリー(審判員)の協議があるという話(何についてか不明)ですが、DAY2競技終了後の暫定的な優勝はトーマス・オルドラティ(ITA/KTM)です。2位に対しては13秒のリードでした。彼は23歳以下のジュニアクラスにおいて、自身のキャリア初めての両日制覇を成し遂げました。

(2位のメナ)
地元のオリオル・メナ(SPA/KTM)は、有望な2位表彰台を獲得。ミルコ・グリティ(ITA/BET)が3位。

(ミルコ・グリティ)

(マーク・ブルジョア)
オルドラティのライバルたるマーク・ブルジョア(FRA/HVA)は、今回4位と沈みました。この種の「乾燥タイプでの滑りやすさ」に関しては、オルドラティらに少し分がありました。これによってオルドラティとブルジョアは127ポイントでタイに。ますます面白いこの2人の戦いです。
この日のBMWエクストリームアワードはサルミネンが獲得。
この日のHUSQVARNAジュニア・トロフィーはトーマス・オルドラティが獲得。
アラン・ブランシャール(WECプロモーター)は、このGPを高く評価しています。地元シッチェスのMCクラブの尽力によって、街の中心の海岸にはエクストリームテストが設けられました。エンデューロを知らない街の一般市民もこのエンターティメントに熱狂したことでしょう。たしかに山中にまで行って応援するというのは、一部のエンデューロフリークだけでしょうしね。一般市民に訴求するようなプロモーションが必要でしょう。本来の部分をメインとしつつも、エクストリームテストは、ますますその役割を担うことになるかも。

(盛況だったエクストリームテスト)
さて、WECはしばらくのインターバルの後、6/14と15の「GPポーランド クイジン」を迎えます。それまでの各ライダーは、課題改善、調整、国内選手権など忙しく動くでしょう。そして怪我をしたライダーは、しっかり治療して6月には復帰して下さい。

実際のところこの日のシッチェスには雨は無く、心地よい海風がライダーたちを包んだことでしょう。しかし、各クラスの戦いは夏の大気のようにホットで激しいものになりました。最初のスペシャルテストで幕を開け、レースの最後のスペシャルに至るまで、ライバル間のタイム差はごくわずかであり、その戦いは熾烈を極めました。その戦いの舞台のひとつ、シッチェスの中心の浜辺で行われたエクストリームテストは、テレビ局によって生中継されました。その場に詰め掛けた観客も数千人に及びました。彼らはトップライダーたちの走りを見守り、熱い声援を送り、仲間たちとあれやこれやとエンデューロ談義に華を咲かせました。そして誰が勝つのだろう?物語の結末を。
キング・オブ・スペイン
E1クラス。イヴァン・セルバンテス(SPA/KTM)が是が非でも手に入れたかった地元GPでの栄光。その希望を今日再び奪い去ったミカ・アオラ(FIN/HM)。さらにE2クラス。ジョニー・オベール(FRA/YAM)は、勝利を信じる姿勢を継続させて再びサルミネンに勝ちました。E3クラス。サムリ・アロ(FIN/KTM)は誰よりも強く、そして揺るぎませんでした。EJクラス。トーマス・オルドラティ(ITA/KTM)が勝利。彼らは各々のクラスで両日を勝利したことになり、まさにスペイン大会を完全制覇したキングとなりました。
E1クラス

(E1での不安材料はもう払拭されました)
そうそう無いであろう激しいデュエル(決闘)が展開されました。イヴァン・セルバンテス(SPA/KTM)とミカ・アオラ(FIN/HM)は、この日激しいラッシュの応酬をしていました。アオラが攻め立ててれば、セルバンテスも返す刀で応じる。そんな差がほとんど無い緊迫した戦いでした。最終テストの前の時点で、セルバンテスのリードは1.65秒でした。迎えた最終テストはエクストリーム。この2人の間で繰り広げられた長い戦いはここで決着がつきました。アオラはここで2秒以上セルバンテスを上回り、最終的な結果は0.65秒差でアオラの逆転勝利となりました。
イヴァン・セルバンテス談

(ゲンキダシテ)
「それはハードなバトルでした。そして、最終的に小さな差で勝利を逃してしまったことは失望でした。ミカは私よりもより多く、このよう厳しい争いの経験を蓄積してきています。今日の私は本当に彼と対等に渡り合っていたと思います。昨日に続けて今日も勝利は彼の元に行きましたけれど。しかしながら、私は2位を確保できたことに満足をしています。チャンピオンシップのための大事なポイントを挙げることができました。」
という自分を慰める言葉を残すセルバンテスでした。・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ヨチヨチ
その他

(戦いに入り込みたかった)
残った表彰台の一角を争って対決したのは、シモーネ・アルベルゴーニ(ITA/YAM)とイエロ・レメス(FIN/KTM)でした。昨日レメスに3位を奪われたアルベルゴーニでしたが、このDAY2は異なりました。彼はしっかりと3位を確保しました。しかながら、トップ2名の争いのリズムの中には混ざることはできず、アオラに24秒の差をつけられました。
(E1 スペイン終りのランキング)
1.ミカ・アオラ(FIN/HM) 142(4win)
2.シモーネ・アルベルゴーニ(ITA/YAM) 127(1win)
3.イヴァン・セルバンテス(SPA/KTM) 126(1win)
4.イエロ・レメス(FIN/KTM) 112
5.クリストバル・ゲレーロ(SPA/YAM) 84
6.マーク・ジャーマン(FRA/YAM) 80
E2クラス

(真っ向勝負で決着をつけたい)
この日曜日のDAY2、ジョニー・オベール(FRA/YAM)が望んだことは、本当にユハ・サルミネン(FIN/KTM)を真正面から打ち破ったことを証明することでした。昨日はサルミネンがリタイアに終わったため、彼の中には消化不良な部分があったと見る事ができるかもしれません。最初のテストのエクストリームこそサルミネンに先行されましたが、次のクロステストでオベールがリードを取りました。そして、それからのオベールは全くミスすることも揺らぐこともありませんでした。特に効いたのがST3のエンデューロでしょうか。
S.T.3 - ENDURO 1 - 3.90km
1.#03ジョニー・オベール(FRA/YAM) 4.53.19
2.#19ユハ・サルミネン(FIN/KTM) 5.00.19
そして次のST4のエクストリーム2では、優位なはずのサルミネンがオベールにタイム負けしました。ST4を終えた時点で2人の差は、9.63秒にもなっていました。そこからサルミネンは挽回しようとしますが、オベールは応えるようなタイムで近寄らせることを許しませんでした。後半に入るとST8とST9でさらにリードを拡げ、最終のST10のエクストリームではわずかにサルミネンが上回りましたが、もうそれは意味を成しませんでした。最終的なリードは15.76秒に達しました。こうしてオベールはサルミネンを真っ向勝負で打ち破ったのです。
ジョニー・オベール談
「DAY2に勝ててとても嬉しいです。正当な勝利です。1ラップ目のエンデューロとクロスは本当にいい出来でした。それで8〜9秒はユハをリードしました。さらに私はプッシュを続け、最終ラップの最終テストであるエクストリームまでにどうにか16秒以上までリードを拡げました。今日が私のための日であることは分かっていました。情勢は今のところ私にとってよいものです。しかし、私はチャンピオンシップについては考えていません。私はユハが決して諦めないことを知っていますから。」
ユハ・サルミネン談

「それはまさに私とジョニーの非常にタイトな戦いでした。しかし、私は何度か暗転するような事態に見舞われました。そして、いくつかのミスをしました。特にクロステストは非常にダスティーでした。」
その第一歩

(課題はまだまだだけども楽しみな存在)
エンデューロカテゴリーへの転進を遂げたアントワン・メオ(FRA/HVA)が、DAY1での2位、初の表彰台獲得に続いて、DAY2も3位。
登場の時からしてサプライズ(インドアでナイトを破る)でした。開幕戦DAY1では勝利しようかという勢いでした(最終テストでクラッシュ)。そして、彼に適しているであろう南ヨーロッパを舞台とするポルトガルラウンド。ですが、ここからが本当のWECでした。激しいアップダウンの厳しいリエゾンルート。エクストリームテストは過激。モトクロスの一流ライダーであった彼は、クロスやエンデューロでオベールやサルミネンにも匹敵しようかというタイムを出します。しかしながら、まだエクストリームでの差は大きいものでした。また、長い競技時間と走行距離をこなす中で、ミスをしないことを含めての一貫性が求められます。ポルトガルではメカニカルな問題もあり、期待が空回りするかのようで良い結果は得られませんでした。
そして、次のスペイン。たしかに上位2名に対しては損失が増えていきます。1日目はオベールに対して1分20秒ほど離されて2位。DAY2も1分以上離されました。しかしながら、この結果は大きな自信を抱かせるものになったはずです。
ハスクバーナCHリリースより転倒回数
「私はDAY1に多くのクラッシュをしていました。エクストリームでは同じ箇所で2回。クロスでは1回。エンデューロで1回。」
DAY2はDAY1ほどのミスは無かったということです。やはりまだマネージメントの経験が必要ということでしょう。それでも2位と3位を得られて、彼はこの週末の結果に満足しました。
その他

(この人もフレンチクロスメン。ロドリグ・タン)
4位にはロドリグ・タン(FRA/TM)。ベロメッティがミスで沈み、ユングレンなどが低調な中、彼は安定して走り、4位でフィニィッシュしました。5位にはファブリツィオ・ディニ(ITA/YAM)。

(ベロメッティは被った損失が大きすぎた)
6位にアレッサンドロ・ベロメッティ(ITA/KTM)。彼はST4のエクストリーム2で大きな損失をしました。それさえなければ、3位もしくは4位争いをしていたかもしれません。
(E2 スペイン終りのランキング)
1.ジョニー・オベール(FRA/YAM) 139
2.ユハ・サルミネン(FIN/KTM) 114
3.ヨアキム・ユングレン(SWE/HSB) 99
4.アレッサンドロ・ベロメッティ(ITA/KTM) 99
5.バルテリ・サロネン(FIN/HSB) 93
6.ロドリグ・タン(FRA/TM) 81
7.ファブリツィオ・ディニ(ITA/YAM) 81
8.アントワン・メオ(FRA/HVA) 73
E3クラス

(風林火山)
DAY1に引き続き、サムリ・アロ(FIN/KTM)がDAY2のレースも支配しました。まさにCOOL!!完勝です。今のところ彼に土をつけたライダーといえば、クリストフ・ナムボータン(FRA/GAS)だけなのですから。このDAY2でアロは、2位のナムボータンに対して10.17秒の差をつけました。この日早期にトップに立つと、そのままその位置を保ちました。タルカラやナムボータンの浮き沈みの中、彼だけは大きく揺れることはありませんでした。ナムボータンは当初はトップだったのですがST4のエクストリーム2で大きく損失計上。

(穴が無くなれば十分対等に戦えるはず)

(復活の兆し)
一方、マルコ・タルカラ(FIN/KTM)のこの日は、復活といっていいなかなか素晴らしいものでした。アロをしっかりとマークして、小さい差を保って追っていました。ST7までは・・・。彼はST8のクロステスト3の犠牲者でした。ここで大きなロスをした彼は、勝利のチャンスを逃すだけでなく、ナムボータンにも抜かれてしまいました。しかし、表彰台は確保することができました。
タルカラの不運について
KTMリリースによると、チェックポイントにあるタイムキーパーのケーブルがホイールに絡んでしまったとのこと。それを外すために10分の時間を費やしました。それは彼のコンセントレーションを乱したかもしれません。
メリマンの活躍

見ていて特に面白かったのは、4位になったステファン・メリマン(AUS/APR)の活躍でしょうか。エクストリームテストでの彼は、下の軽量カテゴリーマシンのトップ勢と互角のタイムを出していました。もはや「誰もヤツを止められない」状態。それ以外の場所でも度々良いパフォーマンスを見せたメリマンは、3位のタルカラを脅かすほどでした。エクストリームに適した軽量な2ストローク300でもなく、4ストロークシングルでもなく、あのVツインアプリリアですからね。凄いとしか⊂⌒~⊃。Д。)⊃
ステファン・メリマン談
「今日のエクストリームは私にとって良かったです。私は何度かかなり楽しい時間を得ることができました。しかし、それは私的には珍しいことでした。なぜなら、このマシンでのサンド経験がまだ無かったのです。1日目はまぁあれがウォームアップだったと言っておきましょう。それで2日目の速さに繋がりました。このDAY2はいい日でした。」
(E3 スペイン終りのランキング)
1.サムリ・アロ(FIN/KTM) 147
2.マルコ・タルカラ(FIN/KTM) 120
3.クリストフ・ナムボータン(FRA/GAS) 117
4.セバスチャン・ギヨーム(FRA/HVA) 96
5.ビヨン・カールソン(SWE/HSB) 94
6.マーカス・ケーア(GER/KTM) 91
7.ステファン・メリマン(AUS/APR) 79
8.シャピ・ガリンドー(SPA/KTM) 72
9.アンダース・エリクソン(SWE/BMW) 65
EJクラス

(トーマス・オルドラティ)
ジュリー(審判員)の協議があるという話(何についてか不明)ですが、DAY2競技終了後の暫定的な優勝はトーマス・オルドラティ(ITA/KTM)です。2位に対しては13秒のリードでした。彼は23歳以下のジュニアクラスにおいて、自身のキャリア初めての両日制覇を成し遂げました。

(2位のメナ)
地元のオリオル・メナ(SPA/KTM)は、有望な2位表彰台を獲得。ミルコ・グリティ(ITA/BET)が3位。

(ミルコ・グリティ)

(マーク・ブルジョア)
オルドラティのライバルたるマーク・ブルジョア(FRA/HVA)は、今回4位と沈みました。この種の「乾燥タイプでの滑りやすさ」に関しては、オルドラティらに少し分がありました。これによってオルドラティとブルジョアは127ポイントでタイに。ますます面白いこの2人の戦いです。
この日のBMWエクストリームアワードはサルミネンが獲得。
この日のHUSQVARNAジュニア・トロフィーはトーマス・オルドラティが獲得。
アラン・ブランシャール(WECプロモーター)は、このGPを高く評価しています。地元シッチェスのMCクラブの尽力によって、街の中心の海岸にはエクストリームテストが設けられました。エンデューロを知らない街の一般市民もこのエンターティメントに熱狂したことでしょう。たしかに山中にまで行って応援するというのは、一部のエンデューロフリークだけでしょうしね。一般市民に訴求するようなプロモーションが必要でしょう。本来の部分をメインとしつつも、エクストリームテストは、ますますその役割を担うことになるかも。

(盛況だったエクストリームテスト)
さて、WECはしばらくのインターバルの後、6/14と15の「GPポーランド クイジン」を迎えます。それまでの各ライダーは、課題改善、調整、国内選手権など忙しく動くでしょう。そして怪我をしたライダーは、しっかり治療して6月には復帰して下さい。








