7/6 マウンテンリッジGNCC サマセット PA
2008年07月08日 (火)
種別:GNCCレーシング
開催日:2008/7/6
イベント名:第9戦「GEICO Mountain Ridge」
開催地:ペンシルバニア州、サマセット、マウンテンリッジATVリゾート
公式、リザルトページ、勝手にプレビュー、レース時のライブメモ、ポイント状況メモ
「サマーブレーク前の大きな意味をもつレース」

(ここで不運な流れを変えたい)
(2008/7/6)ペンシルバニア州、サマセットで行われたGNCC第9戦。サマーブレーク前の最後のレースとなるこの戦いに、デビッド・ナイト(レッドブルKTM)は注意深く臨みました。なぜならば、ここ最近の3レース(第6戦〜第8戦)で勝利から見放されており、当初彼の頭にあったビクトリーロードのプランが揺らぎはじめていたからです。かつてのユハがそうしたように、前半戦で大きなリードを作ること。サマーブレーク前に60ポイント以上のリードを作ることが彼の目標だったのです。逆にここ数戦で勢いを増しているのがスズキの4ストロークペアです。さらにここでナイターが負けるようであれば、それは後半に向けての良くないサインとなるでしょう。たとえ余裕のリードであろうとも油断はできません。
ナイターにとって御誂え向きのステージ

(ナイターの走破技術が冴えます)
しかし、今回の荒くロックの多いペンシルバニアのトラックは、ナイトが最も得意とする条件を備えたものです。

ナイトはそれを裏付けるようにオープニングラップからリードを取ると、そのまま1度も後続を接近させることなく独走でチェッカーを受けました。まさにゼッケン1をつけるライダーの実力のほどを皆に見せ付ける結果でした。ナイトは堅実なるポイントリードを保ったまま2ヶ月のサマーブレークに入ります。XC1で42ポイント差をつけて首位。
デビッド・ナイト談話

「ここは昨年のシリーズのラウンドで最もお気に入りのトラックでした。ですので、この地で再び走ることは楽しく良いものでした。私は後続に対して大きなリードを作ることが出来ました。しかし、その後マシンに何らかの問題が生じていました。それはわずかな小さなものでしたが、私は1分以上のリードをしていましたので無理せずクルージングモードにすることにしました。サマーブレークの前に勝利できてよかったです。」
ナイターレポートより:ENDURONEWS
レース途中でナイトのマシンのエンジンはおかしくなり始めていました。コース中のスピードセクションで回転を上げることが困難でした。しかしながら、よりテクニカルなセクションにおいてライバルたちが彼よりも遅いことにより、タイム差をキープしていくことが可能でした。さらにナイトは残り2ラップでも予定外のピットインをしていたといいます。それでも安泰のリードを保っていました。
デビッド・ナイト談話
「私はラップの半分のところで10秒のリードをつけました。1ラップ半というところで1分くらいのリードをつけました。今回私はフィーリングも良く、このトラックを楽しめました。ここまでのシリーズでベストのコースだったと思います。」
「ある理由でエンジンが少しずつポッピングを始めました。タイトセクションを抜けてオープンセクションのトラックに出ました。そこでおかしいと思いました。回転を上げることができないので、私は速めにシフトアップすることにしました。」
「第4ラップ。私は予定外のピットインをしてエアボックスのカバーを取り除きました。しかし、それは当初逆効果でしばらく事態を悪い方向にしました。結局はそれで問題はクリアになり始めました。したがって、私は万が一に備えて懸命にプッシュしました。最終ラップにガス補給のピットインをしました。そして最後のラップは良いものになりました。」
ということで、ナイトは大量リードとはいってもまったく問題がなかったわけではありませんでした。スピードセクションは重要です。ここでエンジンをフルに使うことができなかったのです。ですがナイトのテクニカルエリアでの差は圧倒的で、そのハンデをカバーして余りあるものでした。もし区間タイムみたいなものがあれば見てみたいものです。
その後方の激しいバトル

(膝への負担の心配は杞憂にすぎませんでしたか)
今ますます成績を向上させているジョシュ・ストラング(FMFスズキ)は、その力を誇示するように再びストロングな走りを見せて2位に入りました。ストラングはナイトからははるか遠くに置いていかれましたが、ネイザン・ケニー(レッドブルKTM)とともにハードな2位争いを繰り広げました。この2人のバトルは実際に緊密なものであり、最終ラップでの差はわずか1秒。まさにゴールラインになだれ込むような激しさでした。3時間に及ぶような激闘の果てに、ストラングはケニーの前でフィニィッシュしました。

(2ストの最上位となりました)
ネイザン・ケニー(レッドブルKTM)はレース中に一時は2位を守っていましたが、最終ラップのバトルでストラングに屈しました。しかし、サマーブレーク前に久しぶりの表彰台を獲得して嬉しそうでした(ネイザン・ケニーのレポート)。

(後半のチャージはライバルに恐怖を与えます)
2人の背後ではポール・ウィブリー(FMFスズキ)が得意のラストチャージをしていました。ケニーに対してわずか数秒というところで4位でゴールしました。(ポール・ウィブリー報告書)

トップ5で終えたジェイソン・レインズ(AM-Proヤマハ)
バリー・ホークの復帰

デビッド・ナイトが今シーズン最大のライバルとして掲げていた「老練で堅実な男」バリー・ホーク(AM-Proヤマハ)は、サウスカロライナで肩を負傷して以来レースから遠ざかっていました。前戦の午前レースでのテスト参戦を経て、今回XC1に復帰してきました。彼は前半から良いペースでグループに入っていました。一時は4位でした。しかし2時間を経過する頃からペースが落ち始め、最終的には6位でレースを終えています。復帰戦でまだとても100%とはいえないでしょうが、さすがはバリーというところ。ホークはこの場所を得意としており、昨年はナイトのトラブルにも助けられましたが優勝しています。
その後ろトップ10

7位にはグレン・カーニー(ハスクバーナ)。一時連なる集団にいましたがズルズルと後退してしまいました。

(序盤はグループに連なるように走っていた#3のムリンズでしたが)
8位にはチャーリー・ムリンズ(FMFスズキ)。彼は激しいクラッシュがありました。どうにかポイントを拾うことができました。むーん。
9位はギャレット・エドミステン(カワサキ)。10位は南アフリカのローレンス・マホーニー(KTM)。
XC2クラス

(左3位ウイリアムソン、中優勝デュバル、右2位ギブソン)
ナイトと同じようにここ数戦勝利から遠ざかっていたのがサド・デュバル(AM-Proヤマハ)でした。今回の彼は誰がこのクラスのポイントリーダーなのか、誰がこのクラスの強者なのか、それをあらためて皆に思い起こさせるようにペンシルバニアの難しいトラックを疾走しました。その走りは始めから終わりまで緩むことは無く、最終的に後続との差は5分近くにも達しました。そして今シーズンの6勝目を挙げました。
サド・デュバル談話

(圧倒的な走りで総合でも7位)
「ただ僕は僕の存在感をみんなに示したかったんだ!」
と、2戦の間表彰台を逃していたデュバルは述べました。

デュバルの後ろでは2位を巡っての僅差の争いがありました。それを勝ち抜いたのはダスティン・ギブソン(モンスター・アンドリュース・ヤマハ)でした。

3位には復帰傾向はホンモノと思わせるジャスティン・ウイリアムソン(レッドブルKTM)。

4位にはオープニングでトップ通過をしていたカリブ・ラッセル(Powersports GrafX KTM)。 実際にこの2位から4位の3台は3秒以内という僅差でゴールしました。ですのでどう結果が転んでいたかわかりません。どういう状況で最終コーナーを飛び出して来たのか、見てみたいものですね。
GNCCノートより
今回のラウンドは「rough」で「rocky」で 「technical」な地形と地質でした。これはまさにマシンを前に効率よく進ませるデビッド・ナイトのスキルが最も生かされる条件でした。今回は事前に雨が降ったことによってダストは抑えられましたが、それによって地面は湿っていました。そしていくつかのマッドホールもあったそうです。さらに難易度は増すばかりになっていました。
ホールショット賞

XC1はジミー・ジャレット(FMFスズキ)が獲得しました。今回彼は2ラップ消化で止まっています。テクニカル条件下での2スト250と4スト450の比較サンプルを得るには彼のリザルトが欲しかったんですが…。転倒して岩にウォーターポンプをヒットさせてしまったそうです。

XC2ではダスティン・ギブソン(モンスター・アンドリュース・ヤマハ)が獲得。
最速アマチュアはいよいよ…

コリー・バットリック(Powersports GrafX KTM)は、またもやアマチュアでナンバーワンでした。彼は総合で見れば15位という順位。XC2に混ぜて考えれば5位。そして彼のクラスである4ストAライツでは絶対的なリード。彼は今回のレースではジョー・シェラー(オープンA)と競っていました。さて、バットリックはもう4ストAライツのタイトルを決めました。サマーブレークの後の9月にXC2クラスにデビューすることを計画しています。さらに次のタレントがXC2に上がってきます。
ユース無敵の子は?
13歳のスチュワード・ベイラー(Powersports GrafX KTM)は、午後の200Aクラスで走りました。まずは3位でした。
ウーマン
スウェーデンのISDEウーマンのメンバーにも選ばれているヴァンヤ・コールマンが勝利。2連勝です。

(おどけるKTMペアとなんかしょんぼり?なストラング)
GNCCは長いサマーブレークを迎えます。再開はウエストバージニアのスノーシュウからです。スケジュールは9/13-14。ジャレットとケニーは、ISDEを終えてすぐこちらということになります。 心はすでにナイターのWECウェールズ。どんなポジションで走るでしょう!!
ジェイソン・トーマスが…

センセーショナルでドラマチックな復活劇を遂げたジェイソン・トーマスは、今回アンドリュース・ヤマハで走っていました。ジョシュ・ワイゼンフェルズの代役ということになるかもしれません。良い体制で走れることになった初戦ですが、残念ながらレース初期に停止しています。理由についてはまだ不明。QFで続報があるでしょう。
そのワイゼンフェルズですが、肩の腱に損傷を持っており、コルチゾンを注射して前戦を走っていました。そして、さらに木に激突してしまいました。負傷の度合いは判りません。
XC1結果
1 001 デビッド・ナイト KTM 02:45:29
2 008 ジョシュ・ストラング SUZ 02:46:40
3 116 ネイザン・ケニー KTM 02:46:41
4 006 ポール・ウィブリー SUZ 02:46:48
5 100 ジェイソン・レインズ YAM 02:49:49
6 002 バリー・ホーク YAM 02:51:35
7 007 グレン・カーニー HSQ 02:52:26
8 003 チャーリー・ムリンズ SUZ 02:54:05
9 005 ギャレット・エドミステン KAW 02:56:47
10 401 ローレンス・マホーニー KTM 02:57:37
ナイターはリードを作ってからペースを安定させました。それはトラブルかな?という予兆みたいなものを感じ取ったからです。彼はこれまで数々のトラブルを経験してきましたから、慎重に走る事を選択しました。今回のテクニカル要件の試験においても、ストラングは強さを発揮しています。ますますもって新しいチャンピオン候補ではないでしょうか。このままではムリンズの立場がないです。
XC1ポイントランキング
1 KTM 001 デビッド・ナイト 226
2 SUZ 006 ポール・ウィブリー 184
3 SUZ 008 ジョシュ・ストラング 184
4 SUZ 003 チャーリー・ムリンズ 159
5 KTM 116 ネイザン・ケニー 150
6 SUZ 004 ジミー・ジャレット 132
7 HSQ 007 グレン・カーニー 124
8 YAM 100 ジェイソン・レインズ 123
9 KAW 005 ギャレット・エドミステン 108
10 KAW 010 ジェシー・ロビンソン 83
デビッド・ナイトは60ポイントは無理でしたが40ポイントを越えるリードを作ることに成功しました。ウィブリーとストラングの2位争いは、ややストラング有利かも。ムリンズはなんとかポイントを重ねています。ケニーとの争いになりそうです。なんかアメリカ人最上位争いが4位争いというのも悲しい。ここのところ低調になっているのがジャレット。やっぱり自分流トレーニングに戻っちゃったからかなぁ?
XC2結果
1 012 サド・デュバル YAM 02:51:38
2 016 ダスティン・ギブソン YAM 02:56:26
3 009 ジャスティン・ウイリアムソン KTM 02:56:28
4 023 カリブ・ラッセル KTM 02:56:29
5 529 エリック・ベイリー マシン不明? 03:02:59
6 014 スコット・ワトキンス KAW 03:03:27
7 026 ブライアン・ローソン YAM 03:06:54
8 523 ニック・ジェントリー KTM 03:10:58
9 037 ケビン・コーン KAW 03:14:56
10 610 イアン・ブライス YAM 03:17:08
デュバルはテクニカルな場所でも速いです。イアン・ブライスはたしか17歳でナショナルエンデューロなんかにも出てるライダーですね。
XC2ポイントランキング
1 YAM 012 サド・デュバル 229
2 YAM 016 ダスティン・ギブソン 197
3 KTM 023 カリブ・ラッセル 161
4 YAM 017 ジョシュ・ワイゼンフェルズ 134
5 KTM 009 ジャスティン・ウイリアムソン 123
6 YAM 026 ブライアン・ローソン 112
7 KAW 042 アンドリュー・マチュセク 111
8 KTM 529 エリック・ベイリー 98
9 KAW 014 スコット・ワトキンス 92
10 KTM 217 ジョニー・バーバー 85
ワイゼンフェルズは怪我のために欠場。したがってこの後ウイリアムソンがランク4位に上がる可能性は高いです。ただ、これからサマーブレークがありますので、ワイゼンフェルズがその間にどれだけ回復できるか。怪我の程度によりますが…。
開催日:2008/7/6
イベント名:第9戦「GEICO Mountain Ridge」
開催地:ペンシルバニア州、サマセット、マウンテンリッジATVリゾート
公式、リザルトページ、勝手にプレビュー、レース時のライブメモ、ポイント状況メモ
「サマーブレーク前の大きな意味をもつレース」

(ここで不運な流れを変えたい)
(2008/7/6)ペンシルバニア州、サマセットで行われたGNCC第9戦。サマーブレーク前の最後のレースとなるこの戦いに、デビッド・ナイト(レッドブルKTM)は注意深く臨みました。なぜならば、ここ最近の3レース(第6戦〜第8戦)で勝利から見放されており、当初彼の頭にあったビクトリーロードのプランが揺らぎはじめていたからです。かつてのユハがそうしたように、前半戦で大きなリードを作ること。サマーブレーク前に60ポイント以上のリードを作ることが彼の目標だったのです。逆にここ数戦で勢いを増しているのがスズキの4ストロークペアです。さらにここでナイターが負けるようであれば、それは後半に向けての良くないサインとなるでしょう。たとえ余裕のリードであろうとも油断はできません。
ナイターにとって御誂え向きのステージ

(ナイターの走破技術が冴えます)
しかし、今回の荒くロックの多いペンシルバニアのトラックは、ナイトが最も得意とする条件を備えたものです。

ナイトはそれを裏付けるようにオープニングラップからリードを取ると、そのまま1度も後続を接近させることなく独走でチェッカーを受けました。まさにゼッケン1をつけるライダーの実力のほどを皆に見せ付ける結果でした。ナイトは堅実なるポイントリードを保ったまま2ヶ月のサマーブレークに入ります。XC1で42ポイント差をつけて首位。
デビッド・ナイト談話

「ここは昨年のシリーズのラウンドで最もお気に入りのトラックでした。ですので、この地で再び走ることは楽しく良いものでした。私は後続に対して大きなリードを作ることが出来ました。しかし、その後マシンに何らかの問題が生じていました。それはわずかな小さなものでしたが、私は1分以上のリードをしていましたので無理せずクルージングモードにすることにしました。サマーブレークの前に勝利できてよかったです。」
ナイターレポートより:ENDURONEWS
レース途中でナイトのマシンのエンジンはおかしくなり始めていました。コース中のスピードセクションで回転を上げることが困難でした。しかしながら、よりテクニカルなセクションにおいてライバルたちが彼よりも遅いことにより、タイム差をキープしていくことが可能でした。さらにナイトは残り2ラップでも予定外のピットインをしていたといいます。それでも安泰のリードを保っていました。
デビッド・ナイト談話
「私はラップの半分のところで10秒のリードをつけました。1ラップ半というところで1分くらいのリードをつけました。今回私はフィーリングも良く、このトラックを楽しめました。ここまでのシリーズでベストのコースだったと思います。」
「ある理由でエンジンが少しずつポッピングを始めました。タイトセクションを抜けてオープンセクションのトラックに出ました。そこでおかしいと思いました。回転を上げることができないので、私は速めにシフトアップすることにしました。」
「第4ラップ。私は予定外のピットインをしてエアボックスのカバーを取り除きました。しかし、それは当初逆効果でしばらく事態を悪い方向にしました。結局はそれで問題はクリアになり始めました。したがって、私は万が一に備えて懸命にプッシュしました。最終ラップにガス補給のピットインをしました。そして最後のラップは良いものになりました。」
ということで、ナイトは大量リードとはいってもまったく問題がなかったわけではありませんでした。スピードセクションは重要です。ここでエンジンをフルに使うことができなかったのです。ですがナイトのテクニカルエリアでの差は圧倒的で、そのハンデをカバーして余りあるものでした。もし区間タイムみたいなものがあれば見てみたいものです。
その後方の激しいバトル

(膝への負担の心配は杞憂にすぎませんでしたか)
今ますます成績を向上させているジョシュ・ストラング(FMFスズキ)は、その力を誇示するように再びストロングな走りを見せて2位に入りました。ストラングはナイトからははるか遠くに置いていかれましたが、ネイザン・ケニー(レッドブルKTM)とともにハードな2位争いを繰り広げました。この2人のバトルは実際に緊密なものであり、最終ラップでの差はわずか1秒。まさにゴールラインになだれ込むような激しさでした。3時間に及ぶような激闘の果てに、ストラングはケニーの前でフィニィッシュしました。

(2ストの最上位となりました)
ネイザン・ケニー(レッドブルKTM)はレース中に一時は2位を守っていましたが、最終ラップのバトルでストラングに屈しました。しかし、サマーブレーク前に久しぶりの表彰台を獲得して嬉しそうでした(ネイザン・ケニーのレポート)。

(後半のチャージはライバルに恐怖を与えます)
2人の背後ではポール・ウィブリー(FMFスズキ)が得意のラストチャージをしていました。ケニーに対してわずか数秒というところで4位でゴールしました。(ポール・ウィブリー報告書)

トップ5で終えたジェイソン・レインズ(AM-Proヤマハ)
バリー・ホークの復帰

デビッド・ナイトが今シーズン最大のライバルとして掲げていた「老練で堅実な男」バリー・ホーク(AM-Proヤマハ)は、サウスカロライナで肩を負傷して以来レースから遠ざかっていました。前戦の午前レースでのテスト参戦を経て、今回XC1に復帰してきました。彼は前半から良いペースでグループに入っていました。一時は4位でした。しかし2時間を経過する頃からペースが落ち始め、最終的には6位でレースを終えています。復帰戦でまだとても100%とはいえないでしょうが、さすがはバリーというところ。ホークはこの場所を得意としており、昨年はナイトのトラブルにも助けられましたが優勝しています。
その後ろトップ10

7位にはグレン・カーニー(ハスクバーナ)。一時連なる集団にいましたがズルズルと後退してしまいました。

(序盤はグループに連なるように走っていた#3のムリンズでしたが)
8位にはチャーリー・ムリンズ(FMFスズキ)。彼は激しいクラッシュがありました。どうにかポイントを拾うことができました。むーん。
9位はギャレット・エドミステン(カワサキ)。10位は南アフリカのローレンス・マホーニー(KTM)。
XC2クラス

(左3位ウイリアムソン、中優勝デュバル、右2位ギブソン)
ナイトと同じようにここ数戦勝利から遠ざかっていたのがサド・デュバル(AM-Proヤマハ)でした。今回の彼は誰がこのクラスのポイントリーダーなのか、誰がこのクラスの強者なのか、それをあらためて皆に思い起こさせるようにペンシルバニアの難しいトラックを疾走しました。その走りは始めから終わりまで緩むことは無く、最終的に後続との差は5分近くにも達しました。そして今シーズンの6勝目を挙げました。
サド・デュバル談話

(圧倒的な走りで総合でも7位)
「ただ僕は僕の存在感をみんなに示したかったんだ!」
と、2戦の間表彰台を逃していたデュバルは述べました。

デュバルの後ろでは2位を巡っての僅差の争いがありました。それを勝ち抜いたのはダスティン・ギブソン(モンスター・アンドリュース・ヤマハ)でした。

3位には復帰傾向はホンモノと思わせるジャスティン・ウイリアムソン(レッドブルKTM)。

4位にはオープニングでトップ通過をしていたカリブ・ラッセル(Powersports GrafX KTM)。 実際にこの2位から4位の3台は3秒以内という僅差でゴールしました。ですのでどう結果が転んでいたかわかりません。どういう状況で最終コーナーを飛び出して来たのか、見てみたいものですね。
GNCCノートより
今回のラウンドは「rough」で「rocky」で 「technical」な地形と地質でした。これはまさにマシンを前に効率よく進ませるデビッド・ナイトのスキルが最も生かされる条件でした。今回は事前に雨が降ったことによってダストは抑えられましたが、それによって地面は湿っていました。そしていくつかのマッドホールもあったそうです。さらに難易度は増すばかりになっていました。
ホールショット賞

XC1はジミー・ジャレット(FMFスズキ)が獲得しました。今回彼は2ラップ消化で止まっています。テクニカル条件下での2スト250と4スト450の比較サンプルを得るには彼のリザルトが欲しかったんですが…。転倒して岩にウォーターポンプをヒットさせてしまったそうです。

XC2ではダスティン・ギブソン(モンスター・アンドリュース・ヤマハ)が獲得。
最速アマチュアはいよいよ…

コリー・バットリック(Powersports GrafX KTM)は、またもやアマチュアでナンバーワンでした。彼は総合で見れば15位という順位。XC2に混ぜて考えれば5位。そして彼のクラスである4ストAライツでは絶対的なリード。彼は今回のレースではジョー・シェラー(オープンA)と競っていました。さて、バットリックはもう4ストAライツのタイトルを決めました。サマーブレークの後の9月にXC2クラスにデビューすることを計画しています。さらに次のタレントがXC2に上がってきます。
ユース無敵の子は?
13歳のスチュワード・ベイラー(Powersports GrafX KTM)は、午後の200Aクラスで走りました。まずは3位でした。
ウーマン
スウェーデンのISDEウーマンのメンバーにも選ばれているヴァンヤ・コールマンが勝利。2連勝です。

(おどけるKTMペアとなんかしょんぼり?なストラング)
GNCCは長いサマーブレークを迎えます。再開はウエストバージニアのスノーシュウからです。スケジュールは9/13-14。ジャレットとケニーは、ISDEを終えてすぐこちらということになります。 心はすでにナイターのWECウェールズ。どんなポジションで走るでしょう!!
ジェイソン・トーマスが…

センセーショナルでドラマチックな復活劇を遂げたジェイソン・トーマスは、今回アンドリュース・ヤマハで走っていました。ジョシュ・ワイゼンフェルズの代役ということになるかもしれません。良い体制で走れることになった初戦ですが、残念ながらレース初期に停止しています。理由についてはまだ不明。QFで続報があるでしょう。
そのワイゼンフェルズですが、肩の腱に損傷を持っており、コルチゾンを注射して前戦を走っていました。そして、さらに木に激突してしまいました。負傷の度合いは判りません。
XC1結果
1 001 デビッド・ナイト KTM 02:45:29
2 008 ジョシュ・ストラング SUZ 02:46:40
3 116 ネイザン・ケニー KTM 02:46:41
4 006 ポール・ウィブリー SUZ 02:46:48
5 100 ジェイソン・レインズ YAM 02:49:49
6 002 バリー・ホーク YAM 02:51:35
7 007 グレン・カーニー HSQ 02:52:26
8 003 チャーリー・ムリンズ SUZ 02:54:05
9 005 ギャレット・エドミステン KAW 02:56:47
10 401 ローレンス・マホーニー KTM 02:57:37
ナイターはリードを作ってからペースを安定させました。それはトラブルかな?という予兆みたいなものを感じ取ったからです。彼はこれまで数々のトラブルを経験してきましたから、慎重に走る事を選択しました。今回のテクニカル要件の試験においても、ストラングは強さを発揮しています。ますますもって新しいチャンピオン候補ではないでしょうか。このままではムリンズの立場がないです。
XC1ポイントランキング
1 KTM 001 デビッド・ナイト 226
2 SUZ 006 ポール・ウィブリー 184
3 SUZ 008 ジョシュ・ストラング 184
4 SUZ 003 チャーリー・ムリンズ 159
5 KTM 116 ネイザン・ケニー 150
6 SUZ 004 ジミー・ジャレット 132
7 HSQ 007 グレン・カーニー 124
8 YAM 100 ジェイソン・レインズ 123
9 KAW 005 ギャレット・エドミステン 108
10 KAW 010 ジェシー・ロビンソン 83
デビッド・ナイトは60ポイントは無理でしたが40ポイントを越えるリードを作ることに成功しました。ウィブリーとストラングの2位争いは、ややストラング有利かも。ムリンズはなんとかポイントを重ねています。ケニーとの争いになりそうです。なんかアメリカ人最上位争いが4位争いというのも悲しい。ここのところ低調になっているのがジャレット。やっぱり自分流トレーニングに戻っちゃったからかなぁ?
XC2結果
1 012 サド・デュバル YAM 02:51:38
2 016 ダスティン・ギブソン YAM 02:56:26
3 009 ジャスティン・ウイリアムソン KTM 02:56:28
4 023 カリブ・ラッセル KTM 02:56:29
5 529 エリック・ベイリー マシン不明? 03:02:59
6 014 スコット・ワトキンス KAW 03:03:27
7 026 ブライアン・ローソン YAM 03:06:54
8 523 ニック・ジェントリー KTM 03:10:58
9 037 ケビン・コーン KAW 03:14:56
10 610 イアン・ブライス YAM 03:17:08
デュバルはテクニカルな場所でも速いです。イアン・ブライスはたしか17歳でナショナルエンデューロなんかにも出てるライダーですね。
XC2ポイントランキング
1 YAM 012 サド・デュバル 229
2 YAM 016 ダスティン・ギブソン 197
3 KTM 023 カリブ・ラッセル 161
4 YAM 017 ジョシュ・ワイゼンフェルズ 134
5 KTM 009 ジャスティン・ウイリアムソン 123
6 YAM 026 ブライアン・ローソン 112
7 KAW 042 アンドリュー・マチュセク 111
8 KTM 529 エリック・ベイリー 98
9 KAW 014 スコット・ワトキンス 92
10 KTM 217 ジョニー・バーバー 85
ワイゼンフェルズは怪我のために欠場。したがってこの後ウイリアムソンがランク4位に上がる可能性は高いです。ただ、これからサマーブレークがありますので、ワイゼンフェルズがその間にどれだけ回復できるか。怪我の程度によりますが…。








